[気と骨]スペシャル 加藤光峰氏 孤高の書芸術家

kato_cover_mini.jpg中国古代文字を主題に60年余。独自の墨線の芸術の世界を切り開いた加藤光峰氏、書家・龜甲會主宰(82歳 昭和9年/1934年生まれ)。
書道界では手つかずだった漢字の原型の甲骨文・金文。加藤氏が、未踏の世界に挑み始めたのは、室蘭から上京し名筆家桑原翠邦に師事しつつ、学術的にも書を研究していた東京学芸大学書道科に在学中の時。早くから国内はもちろん海外でも作品を多数発表し続け、洋の東西を問わず深い共感と高い評価を得てきました。古代人の精神を現代人の感性に結ぶ、中国古代文字書芸術の第一人者の挑戦の歳月。
本作品は、加藤光峰氏の創作精神に迫ったインタビューと、筆を手に大作に挑む姿を軸に、主宰する古代文字書芸術の表現者集団「龜甲會」の活動を、9年にわたり取材したノンフィクションDVD(30分)です。

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kato_centerw50.jpg[気と骨]スペシャル 加藤光峰氏
書家・龜甲會主宰 82歳
昭和9年/1934年生まれ
映像DVD約30分
+カラー冊子12ページ
定価/1,500円(税込)

発行/倫理研究所 (2017年3月)

監督・編著/大久保學(ISUKE INC.)

写真/田中良知 (Vivot)

音楽/佐藤正治(MASSA)

題字/原賢翏

■購入方法
・Amazonにて購入
・倫理研究所ホームページ 
(決済方法/商品到着後、同封郵便振替用紙にてのお支払い)

■加藤光峰氏の[気と骨]公式サイト内ページ

日本語/Japanese  ▶英語/English

■[気と骨]スペシャル シリーズ、Amazonにて好評販売中!
▶[気と骨]スペシャル 加藤光峰氏 書家・龜甲會主宰 82歳
[気と骨]スペシャル 入江一子さん 100歳 洋画家


▶[気と骨]スペシャル 長岡三重子さん 101歳 マスターズ水泳世界記録保持者
[気と骨]スペシャル 高橋淳氏 92歳 ギネス認定世界最高齢プロパイロット
[気と骨]スペシャル 池田武邦氏 90歳 建築家・日本設計創業者
[気と骨]スペシャル 大久保あい子さん 101歳 倫理研究所参事・書道家
*ご年齢はすべて刊行時のものです

[気と骨]スペシャル入江一子さん 100歳の現役画家

ssirie1129s.jpgシルクロードをテーマに今も現役で大作を描き続ける、100歳の洋画家・入江一子さんのノンフィクション伝記映像が、『[気と骨]スペシャル』第5作として完成しました。長年の目標だった100歳での集大成の展覧会を2017年新春、上野で見事に開催されました。(「入江一子100歳記念展 --百彩自在--」1/27-2/4 上野の森美術館)

1世紀前、大陸に生まれ育った女性画家の戦前からの活躍、敗戦による引き揚げ体験、50代からのシルクロードをテーマにした30数か国に及ぶ創作と冒険の旅。そして、90代でのニューヨーク個展への挑戦。さらに、医師の日野原重明氏やノーベル賞受賞者の大村智博士との出会いと交流。
創作の現場を訪ね、ご本人が語る100年を記録した貴重な映像が、資料豊富なカラーブックレットとのセットとなって発売開始。


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[気と骨]スペシャル 
入江一子さん
スクショ入江さんtitle100-thumb-240x134-250.png洋画家 100歳

大正5年(1916年) 生まれ
映像DVD約30分
+カラー冊子12ページ

定価/1,500円(税込)

監督・編著/大久保學(ISUKE INC.)

写真/田中良知 (Vivot)

音楽/佐藤正治(MASSA)

題字/原賢翏



発行/倫理研究所 (2017年1月)

■購入方法

Amazonにて購入
・注文書によるオーダー/倫理研究所ホームページへ
(決済方法/商品到着後、同封郵便振替用紙にてのお支払い)


・入江一子シルクロード記念館にても販売



■入江一子さんの[気と骨]公式サイト内ページ


▶日本語/Japanese  ▶英語/English


■[気と骨]スペシャル シリーズ、Amazonにて好評販売中!
▶[気と骨]スペシャル 加藤光峰氏 書家・龜甲會主宰 82歳
[気と骨]スペシャル 入江一子さん 100歳 洋画家


▶[気と骨]スペシャル 長岡三重子さん 101歳 マスターズ水泳世界記録保持者
[気と骨]スペシャル 高橋淳氏 92歳 ギネス認定世界最高齢プロパイロット
[気と骨]スペシャル 池田武邦氏 90歳 建築家・日本設計創業者
[気と骨]スペシャル 大久保あい子さん 101歳 倫理研究所参事・書道家
*ご年齢はすべて刊行時のものです


[気と骨]スペシャル 長岡三重子さん 101歳の現役水泳選手

長岡さん台紙表紙01-A9rgb-thumb-180x248-234.jpgマスターズ水泳で25の世界記録、42の日本記録を持つ山口県田布施町の長岡三重子さんが、[気と骨]スペシャル』第4作目としてご登場。
徳山生まれの彼女が水泳を始めたのは、80歳からでした。偉業達成のはるか前から、重ねてきた挑戦の歳月を語ってくださいました。53歳で夫と死別して以来、94歳まで現役で会社を経営。そのかたわら趣味で始めた能楽も、87歳まで続けていらっしゃいました。

マスターズ水泳100歳のカテゴリーで、世界「初」記録を連発で樹立された様子をテレビでご覧になった方も多いでしょう。報道からはとても知り得ない、彼女の生き方の根本に触れることのできるノンフィクション伝記映像のDVDとカラーブックレットのセットです。

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[気と骨]スペシャル 長岡三重子さん

田布施長岡本店元社長

長岡さん盤面_4c2-thumb-200x202-241.gif水泳世界記録保持者
101歳
(大正3年生まれ)

映像DVD約30分+カラー冊子12ページ

定価/1,500円(税込)

発行/倫理研究所 2016年4月
*ご年齢は刊行時のものです
監督・編著/大久保學 (ISUKE INC.) 

写真/田中良知 (Vivot)

音楽/佐藤正治 (MASSA)

題字/原賢翏

■購入方法


Amazonにて購入
・倫理研究所ホームページより

(決済方法/商品到着後、同封郵便振替用紙にてのお支払いのみ)




■長岡三重子さんの[気と骨]公式サイト内ページ


日本語/Japanese 英語/English

■[気と骨]スペシャル シリーズ、Amazonにて好評販売中!(2017年より)
▶[気と骨]スペシャル 加藤光峰氏 書家・龜甲會主宰 82歳
[気と骨]スペシャル 入江一子さん 100歳 洋画家


▶[気と骨]スペシャル 長岡三重子さん 101歳 マスターズ水泳世界記録保持者
[気と骨]スペシャル 高橋淳氏 92歳 ギネス認定世界最高齢プロパイロット
[気と骨]スペシャル 池田武邦氏 90歳 建築家・日本設計創業者
[気と骨]スペシャル 大久保あい子さん 101歳 倫理研究所参事・書道家
*ご年齢はすべて刊行時のものです


[気と骨]スペシャル 高橋淳氏 世界最高齢現役パイロット

 シリーズの第三作、ギネス認定「世界最高齢現役職業パイロット」の高橋淳氏 92歳(大正11年生まれ)の『[気と骨]スペシャル』が完成、発売になりました。

ss_captain_cover.jpg 少年の頃から、飛行機乗りになることが夢だった高橋氏。中学時代には既にグライダーに乗っていました。除隊後、民間のプロになるつもりで予科練に入隊したものの、すぐに太平洋戦争に突入。大型爆撃機のパイロットとして南方を転戦。僚機のほとんどが撃墜され内地へ帰還。戦争末期には、沖縄戦での特攻隊に編入されました。
 戦後、教官として、また職業パイロットとしての活動を続け、飛行時間は2万5千時間を超えています。海上自衛隊、陸上自衛隊のご協力を得て、若い自衛隊員への貴重な講義の模様も収録。富士川上空、富士山頂を望む飛行操縦での、超絶テクニックも撮影しました。多くのアマチュアパイロットから尊敬を集める空の大ベテランが、壮絶な戦争体験と、本当のプロとは何かを語ります。
映像/約23分 創刊特別価格1,000円(税込)

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▶ダイジェスト映像はこちら

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[気と骨]スペシャル 高橋淳氏
プロパイロット 92歳

制作/気と骨制作隊
監督・編著/大久保學(ISUKE INC.)
写真/田中良知(Vivot)
音楽/佐藤正治(MASSA)
題字/原賢翏
発行/倫理研究所 2015年8月 

■購入方法
Amazonにて購入
・倫理研究所ホームページより

(決済方法/商品到着後、同封郵便振替用紙にてのお支払いのみ)

■[気と骨]スペシャル シリーズ、Amazonにて好評販売中!(2017年より)
▶[気と骨]スペシャル 加藤光峰氏 書家・龜甲會主宰 82歳
[気と骨]スペシャル 入江一子さん 100歳 洋画家


▶[気と骨]スペシャル 長岡三重子さん 101歳 マスターズ水泳世界記録保持者
[気と骨]スペシャル 高橋淳氏 92歳 ギネス認定世界最高齢プロパイロット
[気と骨]スペシャル 池田武邦氏 90歳 建築家・日本設計創業者
[気と骨]スペシャル 大久保あい子さん 101歳 倫理研究所参事・書道家
*ご年齢はすべて刊行時のものです


(記 大久保學)


創刊[気と骨]スペシャル 池田武邦氏・大久保あい子さん

 歩み続けるひとびと[気と骨]が、DVDビデオとカラー冊子のセットの『[気と骨]スペシャル』シリーズとして発売開始。第一弾として、池田武邦氏(建築家・日本設計創立者 90歳)、大久保あい子さん(書道家 101歳)が、平成27年1月より発売になりました。(ご年齢は発行時のものです。)

ショット-池田□-タイトル.gif池田武邦氏
建築家・日本設計創立者 90歳
 大正13年生まれ。日本初の超高層、霞が関ビルの設計チーフを務め、独立して日本設計を創立し、京王プラザホテル、新宿三井ビルを相次いで担当した日本の超高層設計のパイオニアです。池田氏が保ち続ける強い責任感と高い理想にの土台には、過酷な戦争体験がありました。海軍士官として、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、沖縄水上特攻に参加。乗艦していた軽巡洋艦「矢矧」は、沖縄水上特攻で戦艦「大和」ともに轟沈。漂流6時間後奇しくも救助されて生還されました。戦争体験、建築家としての歩み、国土と環境保全と伝統への思いについて語られています。
映像/約20分 創刊特別価格1,000円(税込)
▶池田武邦氏[気と骨]初出記事

ショット-大久保3-タイトル.jpg大久保あい子さん
書道家・倫理研究所参事
 大正2年生まれ。99歳での白寿書道が各メディアに注目された大久保さん。100歳を超えても凛とした女性は、水戸の旧士族の家に生まれ、水戸で育ちました。戦時中にはご主人と子供たちとともに満州に在住されていました。日本の敗戦前に侵攻したロシア軍により、三人の幼子の手を引いて続けた逃避行。一家が舞鶴港に降り立ったのは、敗戦翌年の6月、無一物での帰国でした。敗戦時の苦難、その後の苦難を乗り越えて、事業家の夫を支えつつ、育て上げた三男一女。その皆さんとさらに次の世代が、今や立派に社会貢献を重ねられています。
映像/約16分 創刊特別価格1,000円(税込)
▶大久保あい子さん[気と骨]初出記事

▶[気と骨]スペシャルダイジェスト映像はこちら
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[気と骨]スペシャル 池田武邦氏 90歳
[気と骨]スペシャル 大久保あい子さん 101歳

制作/気と骨制作隊
監督・編著/大久保學(ISUKE INC.) 写真/田中良知(Vivot)
音楽/佐藤正治(MASSA) 題字/原賢翏(龜甲會)
発行/倫理研究所 2014年12月
販売/倫理研究所 販売係


■[気と骨]スペシャル シリーズ、Amazonにて好評販売中!(2017年より)
▶[気と骨]スペシャル 加藤光峰氏 書家・龜甲會主宰 82歳
[気と骨]スペシャル 入江一子さん 100歳 洋画家


▶[気と骨]スペシャル 長岡三重子さん 101歳 マスターズ水泳世界記録保持者
[気と骨]スペシャル 高橋淳氏 92歳 ギネス認定世界最高齢プロパイロット
[気と骨]スペシャル 池田武邦氏 90歳 建築家・日本設計創業者
[気と骨]スペシャル 大久保あい子さん 101歳 倫理研究所参事・書道家
*ご年齢はすべて刊行時のものです

(記 大久保學)

[気と骨]歩み続けるひとびと

kitohone_top.jpg [気と骨]は、写真家田中良知さんと始めた人物探訪の自主企画です。2007年、明治男の気骨に触れに行こうと、片山豊氏(明治42年生まれ)の取材を皮切りに、発表機会のめどの立たないまま撮影取材を重ねていました。おかげさまで、2010年春、一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌『新世』巻頭スペースを頂戴して連載が開始。2011年夏には公式サイトを開設、『新世』の連載と同じ内容を、デザインを改め公開開始。毎月15日に更新を続けています。2014年には同サイトの英語版を開設、現在は海外に向けても発信しています。

 撮影は全て田中良知(vivot)、取材、執筆、編集とデザインを大久保學(ISUKE Inc.)、調査と制作の助手を伊藤カツミ(ISUKE Inc.)、サイト制作を株式会社ICAが担当しています。サイトのトップ画面(画像/左)の題字は、原賢翏氏の作です。(気と骨掲載・加藤光峰氏の龜甲会出身) 

 kitohone_katayama_main.jpgこのプロジェクトでは、性別、領域を問わずに日本中で、現役の大ベテランを訪ね続けています。仰ぎ見るような人生の大先輩ばかりで、相手にして頂けるだけでもありがたいと感謝しています。プロジェクトの開始時には、東日本大震災が起こる事は、全く予想もつきませんでした。通常、不要不急なことを生業としている身の非力ぶりを恥じていましたが、このプロジェクトでこそできることもあるだろうと、東北地方太平洋沿岸部での取材を重ね続けています。(画像右/片山豊氏のページ、画像左下/三浦雄一郎氏のページ

kitohone_miura3.jpg 被災地以外のご登場された方々のお話も、震災発生以前もその後でも、実に示唆に富んだものばかりです。直ちに行動を起こされた方たちもいらしゃいました。例えば、三浦雄一郎氏は、すぐに 支援プロジェクトを立ち上げ、パイロットの高橋淳氏は、赤十字飛行隊隊長として活動、奄美の義永秀親氏は、町長時代に姉妹都市となった福島の町への物資支援、と実行力を発揮されました。被災者への深い同情を持ちながら、冷静に状況を捉え行動するという共通する精神性に敬服しました。

 我々としては、もしもご覧になった被災者の方の心の中に、少しでも元気の素になるものを届けることができたら、とてもありがたい事だと思います。また、被災とは無縁だった地域の人々にとっても、この大ベテランたちの言葉の中から、3.11以降の日本人としての生き方を考えるヒントを見つけてくださったら、制作者としてもうれしい限りです。我々としては、今後もこのプロジェクトを、ともかく地道に続けていくつもりです。 

 幾つになっても夢を持ち、挑戦を続ける素晴らしい日本の大ベテランに「人生の本当」を学びにゆく旅。取材を快諾してくださったご本人たちとそのご家族や関係者の皆さん、そして発行元の一般社団法人倫理研究所及び協力してくださる会員の皆さん、いろいろな方々のご支援のおかげで、この旅は続いております。心からの感謝を添えさせて頂きます。  (記/大久保學 2015/5/26)


■[気と骨]サイト/掲載人物一覧
●月刊『新世』(発行20万部)は、書店販売していません。倫理研究所サイトで直接購読申込みが可能です。
●「気と骨」は、きとほね、と読みます。(念の為)

MCJDA デザイナーアワード

mcjda_trgld_0019.jpg Mitsubishi Chemical Junior Designer Awardは、三菱化学・三菱ケミカルホールディングスの協賛によるデザイナーの育成支援とデザインの振興を目的にした、日本で唯一のデザイン全般の卒業制作を対象とするコンペです。2006年より、イスケ・インクは、ロゴを始め告知プロモーション展開やトロフィーなどのデザインをさせていただいてきました。このアワードは、その前身を含めると、15年の歴史を誇る貴重な公募展。(ポスター用紙は合成紙ユポ「ウルトラユポ®FEB」ユポ・コーポレーション提供)


mcjda2012halls.jpg 近年の授賞式と作品の展示は、毎年末に東京国際フォーラムにて行われてきました。年を追うごとに応募総数が増え、内容も充実した結果、多くの挑戦的な作品が大賞を始めとして各審査委員特別賞にいたるまで揃うように。お手伝いをさせていただいた我々もうれしく思います。



mcjda2013pst.jpgmcjda2014_A1_tpOL.jpgmcjda2015_A1_tpOL.jpg








 2015年のアワードをもって、惜しまれつつ終了いたしました。今後も、デザインを学ぶ学生の皆さんの意欲あふれる探求や冒険が、より輝かしいものになりますように。プロになったら、個々のデザインの成果物は、作品であるかどうか以前に、クライアントに納める「仕事」の最終形です。アワードへの挑戦の努力を糧に、自分のデザインを無条件で「作品」と名乗れる貴重な機会に報われるチャンスを求めて、未来へと羽ばたいてください!   (記/大久保學 2016/1/15)


MCJDA公式ホームページへ






『下町ロケット』装丁デザイン

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『下町ロケット』 池井戸潤著/小学館/2010年11月初版
(第145回直木賞受賞作品)
装丁イラストは、名手木内達朗氏。カバーを外すと、衛星の浮かぶ宇宙空間になってます。各章扉にもイラストを配しました。右の画像は、本の表紙。下の画像は、本扉と章扉の一部です。

insidecover_0097s.jpg個人的には、今は亡き児玉清さんが週刊ブックレビュー(本年2月NHK放送)で、逢坂剛さんと「実に良い装丁だ」とおっしゃってくださったのが、とてもとてもうれしい出来事でした。感謝と合掌です。

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下町の町工場といえば、現在進行中のドキュメント・プロジェクト[気と骨]では、「正真正銘の下町工場の鉄人」を雑誌連載で取材させて頂きました。北区王子の有限会社清田製作所の清田茂男氏です。特設ホームページにて公開しておりますので、ご覧頂ければと思います。自分の名前を残す事なんかに意味は無い、技術を残さないと、日本の製造業と社会への供給責任が果たせなくなる、とおっしゃる本物の技術者です。▶清田茂男氏の記事頁
また、関西から世界にその名を轟かせている、若林克彦氏(ハードロック工業社長)もインタビューさせて頂き、連載記事を制作。こちらは、ホームページに公開次第お知らせいたします。

人物探訪シリーズ[気と骨](きとほね)特設サイトはこちらです。


(記・大久保學)











The Missing Peace

ミッシング・ピース東京展 

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2008年10月17日に開催されたミッシング・ピース東京展は、世界各国の60名を超えるアーティストたちの美術作品を通じて平和構築の道を探るという国際巡回のプロジェクトの東京展。ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコを経て、初の北米外での開催でした。イスケ・インクでは、2年前の開催準備期よりグラフィックを中心に東京展のプロモーションや会場等のデザインでサポートをさせていただきました。

東京からマドリッドへ、世界中へ
mpt_hhdl_0017_200.jpgノーベル平和賞の受賞者でもあるダライ・ラマ14世の人類全体の平和を希求するメッセージにアーティストが共鳴したユニークな空間が実現。おかげさまで11月9日をもって好評のうち無事終了いたしました。会期中多くの方にご覧頂き、多数のメディアにとりあげられることとなりました。また、政治的な制約の多い中、デザイン上の仕上げや印刷、フライヤーの配布など、快くご協力いただいた各社、個人の方々に心よりお礼申し上げます。現在は、フロリダで開催中、その後も世界各国を巡回していきます。

感じる、ということから
mpt_gallery_2nd_032._200jpgコトバだけのスローガンではない「創造」や「表現」を通して、国境や年齢や性差を越えて人々が平和の尊さを、感じる、心が響く、気づく、共有する、ことの意義と可能性を感じさせてくれるプロジェクトです。同時偶発的にスティングやベン・ハーパーを始めとするミュージシャンたちのコンピレーションアルバム『Songs For Tibet』も発売されましたが、「創る」「感動する」という力は、人間の持つ素晴らしい能力だと思います。プロジェクトを創始した実行委員長のダレーン・マルコビッチさんからは、「Take part!  There is 'art' in it」と言われました。なるほど、見る、聴く、触れる、感じる、も参加することの始まりです。今後ともこのプロジェクトを、イスケ・インクとしても個人としても、支援できるようにしていきたいと思います。

デザインワークとして
この展覧会に関わるデザインワークが、グラフィック社刊『ブランディングデザイン4』に所収されました。ブランド構築におけるコンセプトとデザイン展開をていねいに編集した専門書です。このプロジェクト自体は、通常の営利目的の企業や商品「ブランド」構築とは、文脈を全く同じものにするものではありませんが、「ブランドとは人の心の中に存在する」(by 片山豊氏/フェアレディZの父、元ダットサン・アメリカ社長)という根源的な意味では、通底するものがあると思います。通常の商業プロジェクトではなくても、デザイナーとして制作してきたことに評価をいただいたことを感謝いたします。(撮影・記/大久保学)

会期2008年10月17日-11月9日 会場:代官山ヒルサイドテラス
主催:ミッシング・ピース展実行委員会
後援:ダライ・ラマ財団、チベット100人委員会

関連サイト
このプロジェクトの全貌については、ホームページ(英語)をご参照ください
Artists Consider the Dalai Lama
THE MISSING PEACE


RIP Mr.Murakami

追悼 

成旺印刷の村上元英さん(常務取締役)が、2009年11月21日に御逝去されました。

ご家族の方々、ご同僚の皆様のお悲しみを思うと言葉もありません。


大変お世話になった私どもも、突然の訃報に深い喪失感を禁じ得ません。

数多くのアートディレクター、デザイナーに頼りにされた稀代のプリンティングディレクターであった村上さん。印刷の仕上がりへの責任感が強く、新旧そして多様な技術に通じ、妥協の無い姿勢を貫かれたプロフェッショナルでした。

おつきあいの始まったのは、独立以前の二十代の生意気盛りの頃。厭わずに印刷の全てのステップでの貴重なイロハを教えていただけたことに、たいへん感謝を感じます。入稿・分解・製版・印刷、の各段階でより高いクォリティへと導くプロのテクニックの数々に感服することばかりでした。

また、多くのアシスタントデザイナーたちが、まだまだ前近代的な職環境の中で現実にもがき将来を悩む中、村上さんのおかげで印刷の奥深さに目を開かせてもらい、協同作業であるデザインの面白さに気づかされ、希望と誇りのかけらを得たことは間違いありません。「媚びず、驕らず、威張らず」という職業人としての姿勢に影響を受けた若者も少なくないでしょう。

小社もさまざまな仕事で図々しく無理なお願いを叶えていただき続け、おかげさまで印刷品質の高いものをお客様へ納めることができました。お人柄も、磊落にみえて、実際にはとてもきめ細かい気遣いの方でした。仕事を離れて、ざっくばらんにお話しさせていただいた機会も数えきれないです。

お世話になりっぱなしで、実に、悲しいです。まだまだもっと難易度の高い仕事でご指導ご協力をお願いしたかった。そして刷り出しの後に楽しく飲み明かしたかった。


敬意と感謝を込めて、深く心よりご冥福をお祈りします。 合掌


記・大久保 学 吉野加津美