ISUKE INC. | イスケ・インク

Communication Design | コミュニケーション・デザイン

Director | Gaku Okubo/大久保學

The Missing Peace

ミッシング・ピース東京展 

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2008年10月17日に開催されたミッシング・ピース東京展は、世界各国の60名を超えるアーティストたちの美術作品を通じて平和構築の道を探るという国際巡回のプロジェクトの東京展。ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコを経て、初の北米外での開催でした。イスケ・インクでは、2年前の開催準備期よりグラフィックを中心に東京展のプロモーションや会場等のデザインでサポートをさせていただきました。

東京からマドリッドへ、世界中へ
mpt_hhdl_0017_200.jpgノーベル平和賞の受賞者でもあるダライ・ラマ14世の人類全体の平和を希求するメッセージにアーティストが共鳴したユニークな空間が実現。おかげさまで11月9日をもって好評のうち無事終了いたしました。会期中多くの方にご覧頂き、多数のメディアにとりあげられることとなりました。また、政治的な制約の多い中、デザイン上の仕上げや印刷、フライヤーの配布など、快くご協力いただいた各社、個人の方々に心よりお礼申し上げます。現在は、フロリダで開催中、その後も世界各国を巡回していきます。

感じる、ということから
mpt_gallery_2nd_032._200jpgコトバだけのスローガンではない「創造」や「表現」を通して、国境や年齢や性差を越えて人々が平和の尊さを、感じる、心が響く、気づく、共有する、ことの意義と可能性を感じさせてくれるプロジェクトです。同時偶発的にスティングやベン・ハーパーを始めとするミュージシャンたちのコンピレーションアルバム『Songs For Tibet』も発売されましたが、「創る」「感動する」という力は、人間の持つ素晴らしい能力だと思います。プロジェクトを創始した実行委員長のダレーン・マルコビッチさんからは、「Take part!  There is 'art' in it」と言われました。なるほど、見る、聴く、触れる、感じる、も参加することの始まりです。今後ともこのプロジェクトを、イスケ・インクとしても個人としても、支援できるようにしていきたいと思います。

デザインワークとして
この展覧会に関わるデザインワークが、グラフィック社刊『ブランディングデザイン4』に所収されました。ブランド構築におけるコンセプトとデザイン展開をていねいに編集した専門書です。このプロジェクト自体は、通常の営利目的の企業や商品「ブランド」構築とは、文脈を全く同じものにするものではありませんが、「ブランドとは人の心の中に存在する」(by 片山豊氏/フェアレディZの父、元ダットサン・アメリカ社長)という根源的な意味では、通底するものがあると思います。通常の商業プロジェクトではなくても、デザイナーとして制作してきたことに評価をいただいたことを感謝いたします。(撮影・記/大久保学)

会期2008年10月17日-11月9日 会場:代官山ヒルサイドテラス
主催:ミッシング・ピース展実行委員会
後援:ダライ・ラマ財団、チベット100人委員会

関連サイト
このプロジェクトの全貌については、ホームページ(英語)をご参照ください
Artists Consider the Dalai Lama
THE MISSING PEACE